情報の価値を考える IBM Lotusphere 2010レポート(1)

 「情報共有」という言葉をよく聞く。情報を必要とする人に適切な情報が届くようにし、多くの人が情報を活用できるようにすることを指す。特に最近は新聞やテレビのほか、ブログやSNSなど、個人の発言が増え、情報量は肥大化している。そのため、情報の蓄積は進む一方で、必要な情報が見つかりにくい、届かないといった状況が問題となっているのだ。

 災害発生時は、より情報の重要性が増す。インフラが断絶した状態では情報を得ようにも得られないからだ。地震などが発生したあとは、情報の価値が高まることは容易に想像がつく。
 そこで「防災」がテーマである本ブログだが、「情報の価値」という視点での特別レポートをお届けする。

 今回紹介するのは、IBMの年次カンファレンス「Lotusphere 2010」。グループウェアの先駆けである「Lotus」の技術動向やユーザー事例などを発表する場だ。2010年1月17日から21日までの5日間、アメリカのフロリダ州オーランドで開催した本イベントの様子を数回に分けてお届けていく。