迅速な金融サービス提供と災害対策がアウトソースで可能に

栃木銀行は2010年1月4日、基幹システムをアウトソーシングサービスへ移行することを発表した。日立製作所の金融機関向けサービス「NEXTBASE」を利用し、顧客のニーズに合った商品・サービスを迅速に提供できる環境を構築する。

「NEXTBASE」は主に地方銀行が利用する基幹システムを共同でアウトソースするサービス。融資支援システムやインターネットバンキングなど、各種システムを提供する。システムを集約することで開発費や運用コストを削減できるほか、ITの運用を専門業者に任せることで本業への基盤強化を図ることができる。

災害時のシステム復旧にもメリットがある。万が一大規模な災害が発生したとしてもバックアップセンターを切り替えることで迅速なシステム復旧が可能。災害発生後、顧客からの問い合わせが殺到したとしても業務を円滑に進められ、公共性・安全性を確保できる。

すでに徳島銀行、香川銀行、北日本銀行など、7行への採用実績がある。今後は営業店用のシステム開発やセキュリティ関連システムなどのメニュー拡充に努め、サービスを展開していく。