堅牢なデータセンターに情報システムをアウトソース

大正製薬は2009年10月28日、社内の情報システムに関する運用業務をNEC日本電気)へフルアウトソースする契約を締結したことを発表した。本業である医薬品事業に経営資源を集中し、昨今の厳しい経済情勢に対応していく構えだ。

NECのデータセンターへ情報システムに預ける。これまで散在していた情報システムを集約するとともに標準化にも着手。蓄積する情報を有効活用できるようにデータの品質向上を推し進める。これにより大正製薬は、経営面、業務処理面に最適な情報活用体制を構築でき、これまで以上の情報活用を見込むことが可能となる。

社外に企業が保有する重要データを預けることで、データ漏えいなどを不安視する声もあるだろう。しかし、堅牢なデータセンターでデータを管理することで、社内で管理するよりもかえって高度なセキュリティ対策、災害対策を施すことができるとみてとることもできる。経済不況を背景に、企業の情報システム部門の人員削減が広がっている。こうした背景から、システムの運用を専門業者にアウトソースする機運は高まっているのだ。

なお、NECはシステムの管理・開発・運用・保守を委託する。企画業務はこれまで通り大正製薬が行っていくという。


大正製薬
http://www.taisho.co.jp/

NEC
http://www.nec.co.jp/