災害情報を共有できるフリーソフト

独立行政法人防災科学技術研究所は2009年12月18日、災害リスクに関する情報などを配信するソフト群「地域協働・防災活動支援ソフトウェア」を公開した。無料でダウンロードでき、広い利活用の促進を図る。

3つのソフトで構成する。「eコミグループウェア」は地域のコミュニティ構築や情報共有などの活動を支援するソフト。参加者は情報を閲覧したり、発言したりしてコミュニケーションを図れる。Webシステムとして稼働し、ブラウザさえあれば利用できる。

「eコミマップ」は地図を活用した情報共通ツール。地図上に避難場所や危険個所などを記すことで災害時に活かせる。地域の事情や特性を反映できるように、オリジナルのマップ作成を支援する。

「相互運用gサーバー」はeコミマップの情報をインターネット経由で公開、配信する。地理情報の国際標準である「WMS」「WFS」「WCS」に準拠し、国や自治体が発信する災害情報などを取り込んで、作成した地図に反映できる。グーグルのWebサービスGoogle Earth」のデータを地図上に重ねて閲覧することもできる。


ソフトは利用者が自由に改良したり、再配布したりするライセンス形態である「GPL」として公開する。これにより利用者は本ソフトをカスタマイズし、新たなシステム開発もできるという。なお、配布先サイトにてユーザー登録すると、不具合や更新情報などがメールで届くようになっている。


独立行政法人防災科学技術研究所
http://www.bosai.go.jp/

「地域協働・防災活動支援ソフトウェア」ダウンロード
http://www.bosai-drip.jp/ecom-plat/download.htm